診療方針
当院では、矯正治療を行なう際に「正しい噛み合わせをつくる」「整った歯並びをつくる」ということを重視するのはもちろんのこと「将来にわたって歯槽膿漏・歯周病・虫歯になりにくい噛み合わせをつくる」という点を意識しています。これは一般の歯科診療を行なっている見地から特に考慮すべきであると考えています。
治療終了時だけを考えるのではなく、10年、20年後の患者さんの口腔内の健康を見据えた矯正を行うこと、当院の矯正治療はこのような診療方針のもとで行なっています。
矯正治療の重要性
矯正治療は何のためにするのだろう?
見た目をキレイにするために?
それも理由のひとつです。
しかし矯正治療には、審美的な改善だけではなく、しっかりと噛める歯並びをつくり口腔のもつ機能を正常な状態に回復させるといった重要な目的があります。
歯並びが悪いと
歯並びや噛み合わせの異常は、口腔内を虫歯や歯周病を発生させやすい環境にするばかりではなく、噛む力の低下、ひいては、顎の関節や全身にさまざまな障害を引き起こしかねません。
よく噛む(咀嚼:食べ物を噛み潰すこと)という行為は、唾液やホルモンの分泌、脳への血流を促進します。また、咀嚼は顎の筋肉だけではなく、首の筋肉も使っています。つまり、顎が不安定になり、噛みにくい状態が続くと唾液の分泌不足や咀嚼に関連する筋肉バランスの乱れにより消化不良や頭痛や肩こりをはじめ、全身にさまざまな症状をひき起こす可能性があるのです。
したがって、矯正治療には審美性の向上のほかに次のような メリットがあります。
矯正治療のメリット
- 口腔内環境の改善
- 被蓋(咬み合わせ)の改善
- 正しい噛み合せによる咀嚼機能の改善
- 噛み合わせ不正による全身症状の改善
つまり適切な矯正治療を受けることは、お子様や若い方はもちろん、40〜50歳の方々にとっても、長い人生を考えた上で大変有益であるといえます。