予防

むし歯や歯周病の治療終了時が診療のゴールではありません。大切なのは、患者さんに一生自分の歯で噛んでもらうこと、この考えのもと、当院では予防に力を入れています。
スウェーデンでは、20年以上前から定期的な歯のメンテナンスを国民に義務付けた結果、80歳で平均25本の歯が残っているという成果が現われています。一方、日本では80歳でわずか6本の歯が残っているのが現状です。
メンテナンスを日常的な習慣としている国と、そうでない日本の現状を比較すると、その差は歴然です。一生、できるだけ自分の歯で過ごしてほしいとの考えから、当院では定期的なメンテナンスをお勧めしています。

予防診療の流れ

  1. 1. お困りの点はないですか?
    歯やお口のなか、体調や日常生活などのことでなにか気になったこと、困っていることがあるかをお聞きします。
  2. 2. お口の中をチェック
    カルテを見ながら、お口の状態が良好かどうか、治療済みの場所にトラブルが起きていないかをチェックします。
  3. 3. チェックの結果報告
    チェックした結果のご報告とご説明します。前回のメンテナンスのときとの違いや、ケアが上手になって改善しているところなども具体的にお話しします。
  4. 4. ご自宅でのケアの仕方を指導
    日常生活でどんなところに気をつけるとよいか、患者さんごとに歯ブラシや歯みがき剤の選び方などケアのアドバイスをします。
  5. 5. クリーニング
    歯みがきだけでは取りきれないプラークや歯石をすみずみまで取り除いてお口のなかの環境を整え、むし歯や歯周病の原因菌を減らします。
  6. 6. フッ素を塗布
    クリーニングと同時に歯を強くし、むし歯予防にも効果があるフッ素入りのペーストで、歯の表面を磨き上げていきます。